存在の耐えられない重さ
PCゲーム「ザ・シムズ4」の私的ファンサイト それ以上でもなければそれ以下でもない
2024年9月21日土曜日
もくじ
お断り:当ブログの記事には、ヴァンパイアと執事とBLしかありません 苦手な方はそっとブラウザを閉じてお帰りください そして、当ブログのことなどあなたの記憶回路からきれいさっぱりと消去してください(お互いの心の平安のためw)
★印の付いた記事はNSFWな内容です 閲覧の際は背後注意でお願いします
登場人物の紹介
That's Another Story
おにいさんといっしょ 1 2★ 3 4 5 6 7 8 9 10
ヴラディスラウス・ストラウドの憂鬱 1 2 3 4 5 6 7 8
パスカル・ピースのΨ難(さいなん) 1 2 3 4 5 6
Parsley, sage, rosemary and thyme
早春にして君を離れ 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11
私は如何にして心配するのを止めて吸血鬼を愛するようになったか 1 2 3 4 5 6★ 7 8 9 10
続・私は如何にして心配するのを止めて吸血鬼を愛するようになったか 1★ 2★ 3 4 5 6 7 番外 8 9 10 11 12 13 14 15 16★ 17
ヴラディスラウス・ストラウドの退屈
時には昔の話をⅡ
ヴラディスラウス・ストラウドの困惑 1 2 3 4★ 5 6 7 8 9 10 11 12
ダイスケさんといっしょ 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20
That's Another Story Ⅱ
シムズストーリーテラーに25の質問
新・ダイスケさんといっしょ 1 2 3
ヘンフォード・オン・バグレーより愛をこめて 1 2 3 4
Epilogue
君の名は…
時には昔の話を 1 2 3 4 5
時には昔の話を 5
三男「♪~」
Ziggy「にゃ?」
三男「始祖様 血清フルーツ入りクッキーが焼き上がりました」
始祖「これも『なっちゃんの血清フルーツれしぴ』に載っていたのか」
三男「さようでございます」 三男「お口に合いましたか?」
始祖「まあ、悪くはないな また焼いたら食わんこともない(意訳:とってもおいしかったよ だから、このクッキーをまた焼いてね♪)」←めんどくさい奴w 突然ですが、執事たちのユニフォームが変わります 始祖様の気が変わったというより、プレイヤーの気分転換ですw 長男「あっ 真っ白いユニコーンがそこに」
三男「え? どこですか?」 長男「(今のうちに)ささっ」
三男がよそ見している間に駒を入れ替えるとは… 長男よ、姑息な手を使うでない パセリと セージ、ローズマリーに タイム♪
こよなく 愛した あの娘(こ)に 伝えておくれ♪
…今でも おまえを 愛している、と
※注:始祖様が歌っている「スカボローフェア」はこちらのメロディのほうです どうでもいいことですが、始祖様はテノールのイメージです
三男「さようでございます」 三男「お口に合いましたか?」
始祖「まあ、悪くはないな また焼いたら食わんこともない(意訳:とってもおいしかったよ だから、このクッキーをまた焼いてね♪)」←めんどくさい奴w 突然ですが、執事たちのユニフォームが変わります 始祖様の気が変わったというより、プレイヤーの気分転換ですw 長男「あっ 真っ白いユニコーンがそこに」
三男「え? どこですか?」 長男「(今のうちに)ささっ」
三男がよそ見している間に駒を入れ替えるとは… 長男よ、姑息な手を使うでない パセリと セージ、ローズマリーに タイム♪
こよなく 愛した あの娘(こ)に 伝えておくれ♪
…今でも おまえを 愛している、と
※注:始祖様が歌っている「スカボローフェア」はこちらのメロディのほうです どうでもいいことですが、始祖様はテノールのイメージです
2024年9月18日水曜日
時には昔の話を 4
スカボローフェアに 行ったなら
長男「誰か歌っている この声は始祖様?」
パセリと セージ、ローズマリーに タイム♪ 三男「顔に似合わずいい声ですね」(ほっとけ by 始祖) お嬢様「この歌は…」
お嬢様「かあさまが子供の頃、枕元で執事さんが歌ってくれたと」
こよなく 愛した あの娘(こ)に 伝えておくれ♪
…今でも おまえを 愛している、と
お嬢様「子守歌代わりに歌ってくれたのはパスカルだったんだ」
針も 糸も 使わずに 仕立てておくれ 麻のシャツ♬
枯れた井戸で そのシャツを 洗ったら
僕らは 恋人同士に 戻れるだろう♪
お嬢には話さなかったが、パスカルの話にはまだ少しだけ続きがあった
執事「…ごふっ」
フォーゴットン・ホロウの陰湿な気候がいつしか彼の体を蝕んでいたことに俺は気づかなかった
いや、気づいてやれなかった
始祖「パスカル!!」
この時、パスカルを一族に加えてしまえば、彼は今も俺の傍らにいたかも知れない
だが、あいつはそれを望まなかった
人間として生き、人間として死んでゆく それが自分の矜持
――――あいつの口癖だった
執事「…剥製は勘弁してくださいね」
始祖「え?」
執事「ほら、ずいぶん昔ですが、私の功労を称えて寝室の壁に飾ってやるとおっしゃったじゃないですか」
始祖「馬鹿、あれは冗談だって言ったろうが」
執事「…そうですね ならば、ちゃんと土に還してください」
あなたと出会ったのが、私の人生最大のミステイク
でも、けっこう楽しゅうございましたよ
――それが、パスカルの最後の言葉だった
パセリと セージ、ローズマリーに タイム♪
針も 糸も 使わずに 麻のシャツを 仕立てても
枯れた 井戸で そのシャツを 洗っても
おまえは 二度と 俺の元には 戻ってこない
本日のNGショット:まさに命がけの撮影!!
パセリと セージ、ローズマリーに タイム♪ 三男「顔に似合わずいい声ですね」(ほっとけ by 始祖) お嬢様「この歌は…」
お嬢様「かあさまが子供の頃、枕元で執事さんが歌ってくれたと」
こよなく 愛した あの娘(こ)に 伝えておくれ♪
…今でも おまえを 愛している、と
お嬢様「子守歌代わりに歌ってくれたのはパスカルだったんだ」
針も 糸も 使わずに 仕立てておくれ 麻のシャツ♬
枯れた井戸で そのシャツを 洗ったら
僕らは 恋人同士に 戻れるだろう♪
お嬢には話さなかったが、パスカルの話にはまだ少しだけ続きがあった
執事「…ごふっ」
フォーゴットン・ホロウの陰湿な気候がいつしか彼の体を蝕んでいたことに俺は気づかなかった
いや、気づいてやれなかった
始祖「パスカル!!」
この時、パスカルを一族に加えてしまえば、彼は今も俺の傍らにいたかも知れない
だが、あいつはそれを望まなかった
人間として生き、人間として死んでゆく それが自分の矜持
――――あいつの口癖だった
執事「…剥製は勘弁してくださいね」
始祖「え?」
執事「ほら、ずいぶん昔ですが、私の功労を称えて寝室の壁に飾ってやるとおっしゃったじゃないですか」
始祖「馬鹿、あれは冗談だって言ったろうが」
執事「…そうですね ならば、ちゃんと土に還してください」
あなたと出会ったのが、私の人生最大のミステイク
でも、けっこう楽しゅうございましたよ
――それが、パスカルの最後の言葉だった
パセリと セージ、ローズマリーに タイム♪
針も 糸も 使わずに 麻のシャツを 仕立てても
枯れた 井戸で そのシャツを 洗っても
おまえは 二度と 俺の元には 戻ってこない
本日のNGショット:まさに命がけの撮影!!
2024年9月16日月曜日
時には昔の話を 3
始祖「ところがあやつめ、二つ返事で言いやがった 『お断りします』と」
執事「ご存じのように、私は両親を亡くしていきなり社会に放り出されました 人の欲深さや醜さ、酷薄さを否応なしに見せつけられました」
執事「でも、人間をやめたいと思ったことは一度だってありません まだそこまで人間に絶望はしてませんので」
執事「たぶん、生まれついてのヴァンパイアのあなたにはわかっていただけないでしょうね」
始祖「わからん 俺は馬鹿なのか」
執事「だからおわかりいただけないだろうと申しました」
人間として生まれ、もがき苦しみ、人間として短い生を終える――それが自分の矜持と語る男に言うべき言葉が見つかるはずもなかった
始祖「少ししゃべりすぎたかな 若いおまえにはこんな爺の昔話なんぞ退屈だったろう」
お嬢様「いえ、そんなことはありませんわ おじさまがこんな楽しそうにお話しされるなんて初めてですもの」
お嬢様「よっぽどそのパスカルという執事さんをお気に召していらしたのね」
始祖「……」
お嬢様「それからどうなりましたの?」
始祖「この館に来て19年目の冬」
始祖「真っ赤な血を吐いて逝った まだ35だった」
お嬢様「………」
始祖「…だから、あいつの話はこれでおしまいだ」
三男「始祖様、お夜食をお持ちしました」
始祖「ん? いい匂いだな」
三男「血清フルーツパイです お嬢様から、始祖様の好物だとお聞きしましたので」
始祖「お嬢に?」
…懐かしい、パスカルの味だ
始祖「おまえ、このパイのレシピを知っていたのか?」
三男「この間、図書室の大掃除をした際、『なっちゃんの血清フルーツれしぴ』という古い本を見つけまして」
三男「見よう見まねで作ってみました お口に合いましたか?」
始祖「…まあな、まずくはなかった」
始祖「また焼いたら食ってやらんこともない
(意訳:おいしかったからまた作ってね)」
三男「かしこまりました(…めんどくさいお方だ)」
執事「ご存じのように、私は両親を亡くしていきなり社会に放り出されました 人の欲深さや醜さ、酷薄さを否応なしに見せつけられました」
執事「でも、人間をやめたいと思ったことは一度だってありません まだそこまで人間に絶望はしてませんので」
執事「たぶん、生まれついてのヴァンパイアのあなたにはわかっていただけないでしょうね」
始祖「わからん 俺は馬鹿なのか」
執事「だからおわかりいただけないだろうと申しました」
人間として生まれ、もがき苦しみ、人間として短い生を終える――それが自分の矜持と語る男に言うべき言葉が見つかるはずもなかった
始祖「少ししゃべりすぎたかな 若いおまえにはこんな爺の昔話なんぞ退屈だったろう」
お嬢様「いえ、そんなことはありませんわ おじさまがこんな楽しそうにお話しされるなんて初めてですもの」
お嬢様「よっぽどそのパスカルという執事さんをお気に召していらしたのね」
始祖「……」
お嬢様「それからどうなりましたの?」
始祖「この館に来て19年目の冬」
始祖「真っ赤な血を吐いて逝った まだ35だった」
お嬢様「………」
始祖「…だから、あいつの話はこれでおしまいだ」
三男「始祖様、お夜食をお持ちしました」
始祖「ん? いい匂いだな」
三男「血清フルーツパイです お嬢様から、始祖様の好物だとお聞きしましたので」
始祖「お嬢に?」
…懐かしい、パスカルの味だ
始祖「おまえ、このパイのレシピを知っていたのか?」
三男「この間、図書室の大掃除をした際、『なっちゃんの血清フルーツれしぴ』という古い本を見つけまして」
三男「見よう見まねで作ってみました お口に合いましたか?」
始祖「…まあな、まずくはなかった」
始祖「また焼いたら食ってやらんこともない
(意訳:おいしかったからまた作ってね)」
三男「かしこまりました(…めんどくさいお方だ)」
登録:
投稿 (Atom)