始祖「なんじゃこりゃあ!?」
サラ「次はパスカルの番よ」
執事「サラ様、お強くなられましたね」
始祖「パスカル、ちょっと来い」
執事「…(うわっ 怒ってますね)」
始祖「さっき届いたヴァンパイア・デイリー・ニュースの夕刊だ
『ヴァンパイアに福音、来月よりブラッドパック発売開始!!』
『考案者のパスカル・ピース氏は語る』
説明してもらおうか!」
執事「あちゃ~ 私の名前や顔は出さないでとあれほど言っといたのに」
執事「私って絶望的に写真写りが悪いんですよね」
始祖「そんなことは訊いとらん ブラッドパックっていったい何だ!?」
執事「わかりやすく言えば携帯可能な『代用血液』です 蛙や魚の血液を精製したもので、人間の血液とほぼ同じ効用があります」
執事「エルヴィラ様の患者さんたちに臨床試験のご協力をお願いしました」
始祖「エルヴィラとコソコソやっていたのはこのためか」
執事「おかげさまで、このたび当局から正式に発売の認可が下りました」
執事「これがあれば、血に飢えたヴァンパイア
が見境なく人間を襲って返り討ちに遭うことも
なくなります 人間も吸血による精神的かつ肉
体的負担(ダメージ)が軽減されるはずです」
始祖「……」←注:先日、パスカルを気絶させ
た張本人
執事「それだけではありません 売り上げの純利益の60パーセントは、始祖様、あなたの口座に振り込まれることになっています」
始祖「あん?」
執事「製薬会社が五分五分というのを、粘りにねばって四分六を勝ち取りました」
始祖「いや、だからなぜ俺の口座なんだ? 考案者のおまえが受け取るのが当然じゃないのか」
執事「我々人間はあなたがたヴァンパイアと違って短命種です 私もいずれ年老いて死にます」
始祖「………」
執事「受取人をあなたにしておけば、始祖様が存命な限り毎月、安定した収入が保証されます」
執事「ブラッドパックの購入者であるヴァンパイアが絶滅しない、という大前提ですが」
始祖「縁起でもないことをぬかすな」
執事「まあ、これで破産の危機は免れそうですね」
始祖「…ちょっと待て 重要なことを見落としていた
俺はそんな契約を誰とも交わした覚えはねえっ!!」
執事「おや、始祖様はご存じなかったのですか? 私の特技は他人の筆跡をそっくり真似られることです」
始祖「てめえ、俺のサインを偽造しやがったのか!!」
執事「人聞きの悪いことをおっしゃいますな 始祖様に代わって契約書にサインをしただけです」
始祖「…… とんでもねえ執事だな」
執事「お褒めの言葉と受け取らせていただきます」
始祖「…… ふん もうこれ以上、俺に隠し事はないだろうな」
執事「ええ」
いいえ 本当はもうひとつだけ、あなたに隠していることがあります
それは、あなたを愛している…ということ
でも、あなたに告げることはありません
この思いは墓場まで持っていくつもりですから
パスカルがなにげなく口にした「我々人間は短命種」という言葉――
十数年後、パスカルは、はからずも自らの死をもってそれを証明することになるのだが
―――それはまた別のお話
2020年11月23日月曜日
2020年11月22日日曜日
ヴラディスラウス・ストラウドの憂鬱 7
始祖「う~、眠い」
それもそのはず、始祖様はこの3日間、一睡もしておりません
毎週、約10000シムオリオンの請求書が送りつけられてきますが、現在の始祖家には支払うだけの資金がないのが実情なのです
始祖様もようやくお尻に火が点いたようで、「生涯不働(はたらかず)」の誓いも返上して翻訳の内職(主にエロ本・笑)を始めました
執事「いかがですか?」
始祖「じぇ~んじぇんダメ」
始祖「あと1000シムオリオン足りねえ このままじゃ、送電を止められちまう」
執事「残り1000シムオリオンは私が何とかしましょう 今週から印税が入ってきますから」
始祖「印税? 何だそりゃ」
執事「『なっちゃんの血清フルーツれしぴ』の印税ですよ おかげさまでこのたび重版が決定しました」
始祖「…… え? あの正体不明の料理研究家って、おまえだったのか!?」
執事「始祖様にしては勘が鈍かったですね あれだけエルヴィラ様がわかりやすいヒントを出してくださったのに」
※「那智ベス」は「チベスナ(=チベットスナギツネ)」のアナグラムです 始祖「エルヴィラもグルかよ …あ、この間からふたりでコソコソしていたのって」
執事「ああ、アレは別件です レシピ本に関しては、エルヴィラ様の知り合いの出版社の方(エルヴィラの元カレらしい)を紹介していただきました」
始祖「おまえ、俺にいったいいくつ隠し事をしてやがる?」
執事「それは秘密です」
執事「ともあれ、次の支払いは何とかなりそうです ごゆっくりお休みください」
始祖「…何か、俺、あいつの手の上で転がされているような気がしてきた」
始祖「ZZZ…」
始祖様が地下室で熟睡している頃、エルヴィラと執事が何やら密談をしておりました
今週の執事:執事は「恋愛下手」 執事にキスを拒まれて、エルヴィラ姐さんはこんなふてくされ顔です
ちなみにチートで世帯の資金を増額しましたので、送電を止められることはありませんw
それもそのはず、始祖様はこの3日間、一睡もしておりません
毎週、約10000シムオリオンの請求書が送りつけられてきますが、現在の始祖家には支払うだけの資金がないのが実情なのです
始祖様もようやくお尻に火が点いたようで、「生涯不働(はたらかず)」の誓いも返上して翻訳の内職(主にエロ本・笑)を始めました
執事「いかがですか?」
始祖「じぇ~んじぇんダメ」
始祖「あと1000シムオリオン足りねえ このままじゃ、送電を止められちまう」
執事「残り1000シムオリオンは私が何とかしましょう 今週から印税が入ってきますから」
始祖「印税? 何だそりゃ」
執事「『なっちゃんの血清フルーツれしぴ』の印税ですよ おかげさまでこのたび重版が決定しました」
始祖「…… え? あの正体不明の料理研究家って、おまえだったのか!?」
執事「始祖様にしては勘が鈍かったですね あれだけエルヴィラ様がわかりやすいヒントを出してくださったのに」
※「那智ベス」は「チベスナ(=チベットスナギツネ)」のアナグラムです 始祖「エルヴィラもグルかよ …あ、この間からふたりでコソコソしていたのって」
執事「ああ、アレは別件です レシピ本に関しては、エルヴィラ様の知り合いの出版社の方(エルヴィラの元カレらしい)を紹介していただきました」
始祖「おまえ、俺にいったいいくつ隠し事をしてやがる?」
執事「それは秘密です」
執事「ともあれ、次の支払いは何とかなりそうです ごゆっくりお休みください」
始祖「…何か、俺、あいつの手の上で転がされているような気がしてきた」
始祖「ZZZ…」
始祖様が地下室で熟睡している頃、エルヴィラと執事が何やら密談をしておりました
今週の執事:執事は「恋愛下手」 執事にキスを拒まれて、エルヴィラ姐さんはこんなふてくされ顔です
ちなみにチートで世帯の資金を増額しましたので、送電を止められることはありませんw
2020年11月17日火曜日
ヴラディスラウス・ストラウドの憂鬱 6
海と陸地のはざまに1エーカーの土地を
見つけてちょうだい♫
始祖「また、パスカルが歌っているな」
羊の角で畑を耕し、胡椒の種を蒔き、
皮の鎌でその実を収穫しておくれ♪
パセリとセージ、ローズマリーにタイム♪
始祖「…顔に似合わず美声だな」(ほっといてください by 執事)
執事はカウンターテナーのイメージ 歌っているのは「スカボローフェア」、メロディーはこっちのバージョンです 皆さんがお耳なじみのバージョンはこちらですね
胡椒の実をヒースで束ねたら あたしたちは恋人同士に戻れるはず♫
家計を助けるため、始祖様は翻訳の内職を始めました
執事「いかがですか、お仕事ははかどって… おや?」
執事「老眼鏡ですか」
始祖「馬鹿野郎、俺は近眼だ」 執事「なるほど 初めてお会いした時から目つきがお悪い方だと思っていましたが
…で、どんな本を翻訳なさっているのですか? 私も拝見してよろしいですか」
「お、お願い お許しになって…」
女は消え入りそうな声で男に哀願した
だが、男は容赦しなかった
「ふっ 口では嫌だと言いながら、
おまえのここは俺を求めているじゃないか」
「あっ ああっ!!」
男の無遠慮な手が女のスカートをたくし上げ…
執事「こ、これは… ポ、ポ、ポル…(絶句)」
始祖「童貞でもあるまいに、こんなんで赤面すんなよ」
執事「よりによって官能小説の翻訳ですか!?」
始祖「おまえはそう言うがな、こうゆうのの翻訳ってけっこう単価がいいんだぜ 需要も多いし」
執事「もうちょっとマシな仕事をお選びください、と言いたいところですが背に腹は替えられませんね
せめてサラ様の目には触れないようにお願いします」
執事「…あ それと、くれぐれも『始祖様』のお名前は出さないように」
始祖「アイアイサー」 パセリとセージ、ローズマリーにタイム♪
こよなく愛したあの娘に 伝えておくれ …今でもおまえを愛している、と♬
Ziggy(やべぇ 見つかっちまったぜ)
今日の執事:飼い猫が悪さをしていたらきちんと説教しましょう
見つけてちょうだい♫
始祖「また、パスカルが歌っているな」
羊の角で畑を耕し、胡椒の種を蒔き、
皮の鎌でその実を収穫しておくれ♪
パセリとセージ、ローズマリーにタイム♪
始祖「…顔に似合わず美声だな」(ほっといてください by 執事)
執事はカウンターテナーのイメージ 歌っているのは「スカボローフェア」、メロディーはこっちのバージョンです 皆さんがお耳なじみのバージョンはこちらですね
胡椒の実をヒースで束ねたら あたしたちは恋人同士に戻れるはず♫
家計を助けるため、始祖様は翻訳の内職を始めました
執事「いかがですか、お仕事ははかどって… おや?」
執事「老眼鏡ですか」
始祖「馬鹿野郎、俺は近眼だ」 執事「なるほど 初めてお会いした時から目つきがお悪い方だと思っていましたが
…で、どんな本を翻訳なさっているのですか? 私も拝見してよろしいですか」
「お、お願い お許しになって…」
女は消え入りそうな声で男に哀願した
だが、男は容赦しなかった
「ふっ 口では嫌だと言いながら、
おまえのここは俺を求めているじゃないか」
「あっ ああっ!!」
男の無遠慮な手が女のスカートをたくし上げ…
執事「こ、これは… ポ、ポ、ポル…(絶句)」
始祖「童貞でもあるまいに、こんなんで赤面すんなよ」
執事「よりによって官能小説の翻訳ですか!?」
始祖「おまえはそう言うがな、こうゆうのの翻訳ってけっこう単価がいいんだぜ 需要も多いし」
執事「もうちょっとマシな仕事をお選びください、と言いたいところですが背に腹は替えられませんね
せめてサラ様の目には触れないようにお願いします」
執事「…あ それと、くれぐれも『始祖様』のお名前は出さないように」
始祖「アイアイサー」 パセリとセージ、ローズマリーにタイム♪
こよなく愛したあの娘に 伝えておくれ …今でもおまえを愛している、と♬
Ziggy(やべぇ 見つかっちまったぜ)
今日の執事:飼い猫が悪さをしていたらきちんと説教しましょう
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