執事「始祖様」
執事「こちらの書類にサインをお願いできますか」
始祖「わかった」
始祖「ん? パスカル、顔色がすぐれないようだが」
始祖「どこか具合でも悪いのか?」
執事「いえ、けっしてそのようなことは」
始祖「…そうか」
ドサッ
始祖「パスカル!?」
使用人A「パスカルさんが倒れたんだって?」
使用人B「いつかそうなるとは思ってたよ」
使用人C「そうね あの人ときたら、夜は誰よりも遅くまで仕事していて」
使用人C「朝は誰よりも早く起きているし」
使用人B「いったいいつ寝てるのかと不思議に思ってたもの」
使用人A「いくら若いからって無茶しすぎだよ」
始祖「……… 手間のかかる奴め」
執事「ん?」
執事「え!?」
執事「うっわあ~っ!!」
2021年2月28日日曜日
2021年2月23日火曜日
早春にして君を離れ 6
始祖「……」
執事「…ん?」 執事「始祖様?」
始祖「貧血を起こしたようだ もう少し横になっていたほうがいい」 執事「さようですか それではお言葉に甘えて」
始祖「………」 けっこうあんたも気に入っているみたいね、その執事(仮)さんとやらを
認めたくはないが、エルヴィラ姐さんの言う通りだ 俺がこいつを手放したくないと思うのは
こいつの血が極上の味だからなのか それともこいつ自身が欲しいのか どっちなんだろう Ziggy「♪」 始祖「そういえば、この間、おじ貴が俺の偏食が治ったことに驚いていた」 執事「私がここに来た頃は、血清フルーツ入りのヨーグルトしかお召し上がりになりませんでしたものね」 執事「今ではほとんど好き嫌いをおっしゃらないので、私も嬉しゅうございます」 始祖「…べ、別におまえに喜んでほしくて食ってるわけじゃないからな」
執事「はい?」 おまえの作る料理が美味しいからだ…なんて、口が裂けても言うもんか(始祖様はツンデレ・キャラ) 釣りで手に入れたニンニクを植えています うちの始祖様はニンニク耐性持ちですから嫌がらせにもなりません 執事「♪」 Ziggy「な~ご♬」 いったんふたりの友好関係をリセットしましたが、早くもこんなに険悪になっています 「嫌い」の関係ですが「幸せなメモリーによる親近感」って? 嫌よいやよも好きのうちってことでしょうか? 今日のZiggy:家具を引っ掻いてはいけないことを覚えました
今日の執事:パスカルのたどたどしいピアノの音色をお楽しみください
執事「…ん?」 執事「始祖様?」
始祖「貧血を起こしたようだ もう少し横になっていたほうがいい」 執事「さようですか それではお言葉に甘えて」
始祖「………」 けっこうあんたも気に入っているみたいね、その執事(仮)さんとやらを
認めたくはないが、エルヴィラ姐さんの言う通りだ 俺がこいつを手放したくないと思うのは
こいつの血が極上の味だからなのか それともこいつ自身が欲しいのか どっちなんだろう Ziggy「♪」 始祖「そういえば、この間、おじ貴が俺の偏食が治ったことに驚いていた」 執事「私がここに来た頃は、血清フルーツ入りのヨーグルトしかお召し上がりになりませんでしたものね」 執事「今ではほとんど好き嫌いをおっしゃらないので、私も嬉しゅうございます」 始祖「…べ、別におまえに喜んでほしくて食ってるわけじゃないからな」
執事「はい?」 おまえの作る料理が美味しいからだ…なんて、口が裂けても言うもんか(始祖様はツンデレ・キャラ) 釣りで手に入れたニンニクを植えています うちの始祖様はニンニク耐性持ちですから嫌がらせにもなりません 執事「♪」 Ziggy「な~ご♬」 いったんふたりの友好関係をリセットしましたが、早くもこんなに険悪になっています 「嫌い」の関係ですが「幸せなメモリーによる親近感」って? 嫌よいやよも好きのうちってことでしょうか? 今日のZiggy:家具を引っ掻いてはいけないことを覚えました
今日の執事:パスカルのたどたどしいピアノの音色をお楽しみください
2021年2月20日土曜日
早春にして君を離れ 5
ヴァンパイア同士の争いごとを調停するのも始祖の仕事のひとつである
始祖「…またおまえらか」
モリガン・ヘムロック「こんな浮気者とは今日限りで離婚よ!!」 ウォーガン・ヘムロック「始祖様、信じてください 俺は浮気なんかしてませんって」
始祖「ほー」
モリガン「んまぁ、この期に及んですっとぼける気ね あなたがジェシカ・タロンと浮気しているのをあたしが知らないとでも思って?!」
ウォーガン「…ご、誤解だよ ハニ-」 ウォーガン「そ、そりゃあ、ジェシカとは2回ばかりキスしたけれど …いやっ、それ以上のことはしていないから! ホントだってば!!」
モリガン「キスだって十分浮気だわ!!」
始祖「……」 ウォーガン「ジェシカだってラファエルっていう本命の彼氏がいるし、あっちだって軽い浮気…」
モリガン「ほ~ら、やっぱり浮気じゃないの!?」
始祖(もう勝手にやってろ) 突然ですが、釣りは執事の趣味です 数十分後
モリガン「うふっ」
ウォーガン「愛してるよ、ハニー」 ヘムロック夫妻「いちゃいちゃ♪」
始祖「……」 始祖「おまえら、とっとと帰れ」
「夫婦喧嘩は犬も喰わない」を絵に描いたようなヘムロック夫妻である ヘムロック夫妻「♪♪♪」 ここはラブホテルじゃありません 自分ちでやれ 始祖「パスカルはまだか」
メイド「ええ、釣りからまだ戻られません」 始祖(…いかん 血が足りねえ) 始祖「…(うえっぷ)不味い」
メイド「………」 Ziggy「にゃ?」 執事「ただ今、戻りました」 始祖「遅い!! 今までどこで油を売っていた?」
執事「は? 油を売ってはいません 釣りをしていただけですが」 今日の始祖様:やはり飼い猫以外に友達がいない
始祖「…またおまえらか」
モリガン・ヘムロック「こんな浮気者とは今日限りで離婚よ!!」 ウォーガン・ヘムロック「始祖様、信じてください 俺は浮気なんかしてませんって」
始祖「ほー」
モリガン「んまぁ、この期に及んですっとぼける気ね あなたがジェシカ・タロンと浮気しているのをあたしが知らないとでも思って?!」
ウォーガン「…ご、誤解だよ ハニ-」 ウォーガン「そ、そりゃあ、ジェシカとは2回ばかりキスしたけれど …いやっ、それ以上のことはしていないから! ホントだってば!!」
モリガン「キスだって十分浮気だわ!!」
始祖「……」 ウォーガン「ジェシカだってラファエルっていう本命の彼氏がいるし、あっちだって軽い浮気…」
モリガン「ほ~ら、やっぱり浮気じゃないの!?」
始祖(もう勝手にやってろ) 突然ですが、釣りは執事の趣味です 数十分後
モリガン「うふっ」
ウォーガン「愛してるよ、ハニー」 ヘムロック夫妻「いちゃいちゃ♪」
始祖「……」 始祖「おまえら、とっとと帰れ」
「夫婦喧嘩は犬も喰わない」を絵に描いたようなヘムロック夫妻である ヘムロック夫妻「♪♪♪」 ここはラブホテルじゃありません 自分ちでやれ 始祖「パスカルはまだか」
メイド「ええ、釣りからまだ戻られません」 始祖(…いかん 血が足りねえ) 始祖「…(うえっぷ)不味い」
メイド「………」 Ziggy「にゃ?」 執事「ただ今、戻りました」 始祖「遅い!! 今までどこで油を売っていた?」
執事「は? 油を売ってはいません 釣りをしていただけですが」 今日の始祖様:やはり飼い猫以外に友達がいない
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