2021年3月10日水曜日

早春にして君を離れ 11

始祖「つれないな 2年前は寝てくれたじゃないか、忘れたとは言わさんぞ」
執事「…… あの時※は、始祖様はお父上を亡くされたばかりでたいそう心弱っておいででした」
※参照:That's Another Story #9(R18)
執事「ですから『俺をなぐさめろ』という命令にし・か・た・な・く従ったまでのこと でも、今にして思えば大いなるミステイクでした」
始祖「ミステイク?」
執事「私の人生最大の汚点です
始祖「俺と寝たことが汚点? そこまで言う、早○優※」
執事「…それ、もはや死語ですよ」
※注:今は亡き志○けんのギャグのひとつ こうゆう注釈を付けるのも悲しい
執事「朝食が冷めてしまいます 早く服をお召しになって食堂までお越しください」
始祖「はいはい」
執事「始祖様(怒)」
始祖「わかった、わかった」
昔から不思議だった 
たいていの人間の心は読める※のに、こいつの心だけは何故か読むことができない
※注:高位階のヴァンパイアは人間に対して読心術を使うことができる
少なくとも、ヴァンパイアの俺に対して恐怖心も
嫌悪の情のかけらも抱いていないことだけはわかる
その小憎らしいまでに澄ました執事の仮面をはぎ取って
本当の「おまえ」を見てみたい
そんなしょうもないことを俺が考えているなんて
たぶんおまえは知らないだろうな
モリガン「今日という今日は愛想も尽き果てたわ!!」
始祖「…また、おまえらか」
モリガン「離婚よ、り・こ・ん!」
モリガン「…あ、いたたた」
ウォーガン「ハ、ハニー!?」
ウォーガン「ハニー、がんばれ それ、ヒッヒッフー♪」
モリガン「ヒッヒッフー♪」
始祖(ここは産院じゃねえって)
*「ほんぎゃあ~っ」
モリガン「かわいい女の赤ちゃんです 始祖様、名前を付けてくださいまし」
始祖「ベリサマ …てか、おまえらとっとと帰れ」
今日のヘムロック夫妻:出産シーン撮影のため、一時的にヘムロック夫妻を世帯に加えました フリーウィルでウフるくらい、ラブラブなヘムロック夫妻でした


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