スカボローフェアに 行ったなら
長男「誰か歌っている この声は始祖様?」
パセリと セージ、ローズマリーに タイム♪
三男「顔に似合わずいい声ですね」(ほっとけ by 始祖)
お嬢様「この歌は…」
お嬢様「かあさまが子供の頃、枕元で執事さんが歌ってくれたと」
こよなく 愛した あの娘(こ)に 伝えておくれ♪
…今でも おまえを 愛している、と
お嬢様「子守歌代わりに歌ってくれたのはパスカルだったんだ」
針も 糸も 使わずに 仕立てておくれ 麻のシャツ♬
枯れた井戸で そのシャツを 洗ったら
僕らは 恋人同士に 戻れるだろう♪
お嬢には話さなかったが、パスカルの話にはまだ少しだけ続きがあった
執事「…ごふっ」
フォーゴットン・ホロウの陰湿な気候がいつしか彼の体を蝕んでいたことに俺は気づかなかった
いや、気づいてやれなかった
始祖「パスカル!!」
この時、パスカルを一族に加えてしまえば、彼は今も俺の傍らにいたかも知れない
だが、あいつはそれを望まなかった
人間として生き、人間として死んでゆく それが自分の矜持
――――あいつの口癖だった
執事「…剥製は勘弁してくださいね」
始祖「え?」
執事「ほら、ずいぶん昔ですが、私の功労を称えて寝室の壁に飾ってやるとおっしゃったじゃないですか」
始祖「馬鹿、あれは冗談だって言ったろうが」
執事「…そうですね ならば、ちゃんと土に還してください」
あなたと出会ったのが、私の人生最大のミステイク
でも、けっこう楽しゅうございましたよ
――それが、パスカルの最後の言葉だった
パセリと セージ、ローズマリーに タイム♪
針も 糸も 使わずに 麻のシャツを 仕立てても
枯れた 井戸で そのシャツを 洗っても
おまえは 二度と 俺の元には 戻ってこない
本日のNGショット:凍死寸前のパスカルと日焼け死に寸前の始祖様 まさに命がけの撮影!!
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