2020年11月15日日曜日

ヴラディスラウス・ストラウドの憂鬱 4

執事「…ダ・メ・です」
執事「目の前が、真っ暗…に」
執事「(どさっ)」
始祖「パスカル? 寝たのか?」
始祖「…いや、気絶かこれは」
Ziggy「な~ご」
執事「…… 始祖様?」
始祖「悪かった、少しいじめすぎた 今夜はこのままここで寝ろ 俺は地下室の棺桶で寝るから」
執事「………」
執事「…すみません あなたに隠し事をしているのは認めます でも」
執事「もう少しだけ目をつぶってもらえますか? ことが成ったらすべてお話ししますから」
始祖「それはいつだ?」
執事「遅くとも来週中には」
始祖「わかった これ以上の詮索はせん」
執事「ありがとうございます」
始祖「…… パスカル、おまえはなぜここにいる?」
執事「? それはどうゆう意味で?」
始祖「給料の遅配が続いて住み込みの使用人はひとり去り、ふたり去り… 今では通いのメイドがひとりだけだ」
始祖「なのに、おまえはなぜ辞めない?」
始祖「今のおまえなら、どこでも高給で雇ってもらえるだろうに」
執事「始祖様は私を辞めさせたいのですか?」
始祖「誰もそんなことは言っとらん」
執事「…5年前、あの人と約束をしましたから」
始祖「あの人?」


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