2021年7月28日水曜日

続・私は如何にして心配するのを止めて吸血鬼を愛するようになったか 7

パスカル「Ziggy、ご飯だよ」
Ziggy「な♬」
Ziggy「♪~」
執事「坊ちゃま? 坊ちゃま?」
執事「パスカル、坊ちゃまの姿をお見かけしなかったか?」
パスカル「いえ 昼食の後は一度も」
執事「新しい使用人との面談があるっていうのに、どこへ行ってしまわれたか」
パスカル「……」
パスカル(あ! もしかして)
パスカル「やはり… 昼寝をするのはここと決めていらっしゃるようだ」
ちなみに、ここは始祖様の部屋ではなくパスカルの私室である
パスカル「始祖様、起きてください」 
パスカル「執事さんが困って」
パスカル「(ぐいっ)え? わっ!?」
(どさっ)
始祖「やらないか?
パスカル「…… いいですね、チェスですか」
始祖「……」
パスカル「それとも将棋? 私、囲碁もけっこう強いんです」
始祖「てめえ、ボケもそのくらいにしておけ この体勢でやるといったらウフフに決まってるだろうが」
パスカル「…… 私はあなたの世話係ですが、下半身の世話までは職務に含まれていません」
始祖「ああん?」
パスカル「性欲処理ならご自分で何とかなさってください」
始祖「まっ昼間から小っ恥ずかしいことを抜かすな(しかも大きいフォントで) デリカシー欠如だな」
パスカル「あなたにだけは言われたくない台詞です それに、先に話題をふったのはご自分でしょうが」
パスカル(そうだ、もう二度とあんな夜を重ねてはいけないのだ 二度と…)
始祖(はは~ん 察するに、じいに何か言われたな 俺と親密になりすぎるなとかどうとか)←こうゆう勘は鋭い
始祖「ふん、つまんねえ奴」
パスカル「それより、先ほどから執事さんがあなたを探していましたよ 新しい使用人との面談があるとか」
始祖「…あ、忘れてた」
始祖「邪魔したな(どろんっ)」
パスカル「…… ふう」
パスカル「…危なかった 一瞬ムラッときてしまった」←笑


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