2021年2月7日日曜日

早春にして君を離れ 2

スレイヤー邸

 アーロン・スレイヤー 先代の始祖
 の異母弟、スレイヤー家の婿養子
 夫人は既に他界 エルヴィラという
 ひとり娘がいる

アーロン「ヴラド 君も四代目始祖を襲名して早2年…か」
始祖(襲名…って、やくざかよ)
アーロン「年若い君にはなかなか大役だ 困ったことがあったらいつでも言ってくれ 君の力になれると思う」
始祖「お気遣いありがとうございます、おじ上」(←棒読み)
アーロン「あ、そうそう 今度エルヴィラがデル・ソル・ヴァレイへ行くことになってね」
エルヴィラ「あちらで2年ほどインターン生活を送るの」
始祖「姐さんが医者になるって聞いた時はジョークだと思った」
エルヴィラ「専攻は血液内科よ」
始祖「なにそれ すばらしいブラックジョークじゃん」
アーロン「私はこれで失礼するよ ヴラド、君の部屋を用意してある よかったら泊まっていきなさい」
始祖「どうも」
始祖「姐さんとしばらく会えなくなると思うと、僕ちゃんとっても淋しい」(←棒読み)
エルヴィラ「心にもない言葉をありがとう」
父親のアーロンは苦手であるが、娘のエルヴィラとは昔からウマが合う始祖様である
エルヴィラ「そういえば、先月じいが亡くなったそうね」
エルヴィラ「今は、ストラウド家は執事不在なの?」
始祖「いや、一応、執事(仮)がいる じいがたいそう気に入って、2年かけて執事のノウハウを仕込んだ奴がいてね」
始祖「仕事はまあそこそこできるが、口のきき方がなってない さすがのじいもそこまでは矯正できなかったと見える」
エルヴィラ「とか何とか言っちゃって けっこうあんたも気に入っているみたいね、その執事(仮)さんとやらを」
始祖「……」
始祖「エルヴィラ姐さん、俺」
始祖「女とはやったことがない」
エルヴィラ「あら? 『女とは』ってことは『男とは』寝たことがあるという意味かしら?」
※注:始祖様はバイ・セクシャル設定です 男も女もいけますw
始祖「……」
エルヴィラ「無言の肯定ね、このお・ま・せさん♪ いいわ、お姐さんがじ~っくり女のことを教えてあ・げ・る」
始祖「……」
エルヴィラ「ヴラド、あんたも吸う?」
始祖「いやいい 2年前から禁煙している」
エルヴィラ「…… ちょっと、あんたいくつよ」
始祖「17」
始祖「成長期に煙草を吸うと背が伸びなくなるって言われてさ」
エルヴィラ「へえ、誰に?」
始祖「……」
※注:ヴァンパイアは18歳で成人するまでは人間と同じように成長するというマイ設定 成人後は老化のスピードが急激に下がり、人間からは「不老不死」と見受けられる
エルヴィラ「都合が悪くなるとだんまりを決め込むのはあんたの癖ね」
始祖「…うるせ」

 蛇足:2年前、始祖様の喫煙を
 咎めたのはパスカルです
 参照:That's Another Story #7

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