2021年7月20日火曜日

続・私は如何にして心配するのを止めて吸血鬼を愛するようになったか 1



★警告! 若干NSFW風味
始祖「…で? 話って何だ?」
執事「パスカルのことです」
始祖「パスカル? あいつが何か?」
執事「坊ちゃまはあの子をどうなさるおつもりですか?」
始祖「は? イミフ(=意味不明)」
執事「どうか、退屈しのぎにあの子を玩(もてあそ)ぶようなことはしないでください」
始祖「玩ぶ、とは心外だな」
執事「私としたことが、言葉が過ぎました 失礼いたしました」
始祖「俺はあいつを玩んだ覚えはない」
始祖「俺はただ、あいつを手近な所に置いておきたいだけだ」
執事「……」
始祖「何たって、あいつの血は今まで味わったことのない極上品だからな」
執事「さようでございますか」
始祖「俺にとって、あいつは単なる『食料庫』」
執事「……」
始祖「それ以上でもなければそれ以下でもない」
…そのつもりだった
今までも、俺の「食料庫」として与えられた世話係が何人かいた
役目を果たせなくなったら、ここでの記憶を消して病院送り※にしてきた 何人も…
※注:「人間は殺さない」のが始祖様の信条である
名前などいちいち覚えていない 
「餌」の名前など覚える必要がなかったからな
パスカル「初めて私の名を呼んでくださいましたね」
あいつがただの「餌」でなくなったのはあの夜からだろうか
親父の死に打ちのめされたあの夜
あいつに「俺をなぐさめろ」と命じた
パスカル「ご命令とあれば」
パスカルは俺の命令に従って俺を抱いたにすぎない
そう、別に俺を愛しているからじゃない
始祖「…いかん 思い出したらムラムラしてきた」←笑


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