2021年2月6日土曜日

早春にして君を離れ 1



執事「う~ん」
執事「ネクタイ曲がってませんよね」
執事「手袋もシミひとつなく真っ白ですね」
執事「お? やはり少し曲がってますか」
執事「きゅきゅっと」
執事「♪~」
始祖「よくそんなに鏡を眺めてあきないもんだ」
執事「!?」
始祖「おまえって意外とナルシストだったんだな チベットスナギツネみたいな面(ツラ)なのによ」
執事「し、始祖様 いつからそこに?」
始祖「『う~ん ネクタイ曲がってませんよね』のあたりから」
執事(鏡に映らない※から気づかなかった 私としたことが)
※注:通常ヴァンパイアは鏡には映らない だが、人間に擬態する必要がある場合は鏡に姿を映すことは可能(というマイ設定)
始祖「執事に昇格して舞い上がっているようだから一応言っておく」
始祖「じいが死んだからと・り・あ・え・ずおまえを『執事』にした あくまでも『執事(仮)』だ いい気になるなよ」
始祖「ヘマをしでかしたら即・降格させるからそのつもりで」
執事「…かしこまりました」
始祖「…ふん」
先代の始祖様ことヴラディスラウス・ストラウド3世が逝去してから早2年が経過した
始祖「今夜の夕食はいらない スレイヤー家に招かれている」
執事「さようでございますか」
始祖「ディナーが終わったらさっさと帰る」
始祖(…マジ、行きたくねえな)
分家の当主アーロン・スレイヤーは始祖様のおじにあたる 始祖様は昔から彼が苦手である
執事「行ってらっしゃいませ」
始祖「…ん」


0 件のコメント: