2021年7月22日木曜日

続・私は如何にして心配するのを止めて吸血鬼を愛するようになったか 3

始祖「楽しそうだな、パスカル 何をやっている?」
パスカル「ガーデニングです」
始祖「そんなの見ればわかる」
パスカル「だったらお訊きにならないでください」
パスカル「季節の花ばなやニンニクを植えてみました」
始祖「ほう」
始祖「残念だったな 俺はニンニク耐性持ちだ 嫌がらせにもならん」
パスカル「ちっ」
始祖「『ちっ』って何だよ」
パスカル「あれ? 本が増えている(誰が…って、始祖様しかいないか)」
仕事の合い間、パスカルはこの図書館で本を読むことを始祖様から許可されている
パスカル「『猿でもわかるガーデニング・入門編』『猿でもわかるガーデニング・初級編』『猿でもわかるガーデニング・中級編』…」
パスカル「…私は猿ですか」
いいえ、チベットスナギツネです
始祖「♬~♪」
パスカル「始祖様 おくつろぎのところ申し訳ありませんが、そろそろお支度を始めないと」
始祖「わかった 今出る」
今晩はおじ上・スレイヤー卿の108回目の誕生日パーティーなのです
始祖「マジ、行きたくねえ」
パスカル「…もう 何度目ですか、その台詞」
始祖「そうだ、パスカル おまえ、俺の代わりにパーティーに出席してくれないか」
パスカル「そんなことできるわけないでしょう」
始祖「あ~、くそ 行きたくねえ」
パスカル「17回目ですね」
始祖「…数えてたのかよ おまえもけっこう底意地が悪くねえか」
パスカル「(笑)」
今日のNGシーン:この頃はまだ出会っていないふたり 初対面はこの7年後です → 参照記事


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