2020年11月17日火曜日

ヴラディスラウス・ストラウドの憂鬱 6

海と陸地のはざまに1エーカーの土地を
見つけてちょうだい♫
始祖「また、パスカルが歌っているな」
羊の角で畑を耕し、胡椒の種を蒔き、
皮の鎌でその実を収穫しておくれ♪
パセリとセージ、ローズマリーにタイム♪
始祖「…顔に似合わず美声だな」(ほっといてください by 執事)
執事はカウンターテナーのイメージ 歌っているのは「スカボローフェア」、メロディーはこっちのバージョンです 皆さんがお耳なじみのバージョンはこちらですね
そしたら、あたしたちは恋人同士に戻れるはず♫
家計を助けるため、始祖様は翻訳の内職を始めました
執事「いかがですか、お仕事ははかどって… おや?」
執事「老眼鏡ですか」
始祖「馬鹿野郎、俺は近眼だ」 
執事「なるほど 初めてお会いした時から目つきがお悪い方だと思っていましたが
…で、どんな本を翻訳なさっているのですか? 私も拝見してよろしいですか」
「お、お願い お許しになって…」
女は消え入りそうな声で男に哀願した
だが、男は容赦しなかった
「ふっ 口では嫌だと言いながら、
おまえのここは俺を求めているじゃないか」
「あっ ああっ!!」
女の胸元に男の無遠慮な手が分け入り…
執事「こ、これは… ポ、ポ、ポル…(絶句)」
始祖「童貞でもあるまいに、こんなんで赤面すんなよ」
執事「よりによって官能小説の翻訳ですか!?」
始祖「おまえはそう言うがな、こうゆうのの翻訳ってけっこう単価がいいんだぜ 需要も多いし」
執事「もうちょっとマシな仕事をお選びください、と言いたいところですが背に腹は替えられませんね 
せめてサラ様の目には触れないようにお願いします」
執事「…あ それと、くれぐれも『始祖様』のお名前は出さないように」
始祖「アイアイサー」
パセリとセージ、ローズマリーにタイム♪
こよなく愛したあの娘に 伝えておくれ
…今でもおまえを愛している、と♬
Ziggy(やべぇ 見つかっちまったぜ)
今日の執事:飼い猫が悪さをしていたらきちんと説教しましょう


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