2020年10月27日火曜日

おにいさんといっしょ 4

執事「あちゃ~ 指の跡がくっきり残ってますね」
始祖「エルヴィラのキスの味はどうだった? あいつ、キスの達人だから」
執事「最悪です」
始祖「そりゃ、ひどいな(笑)」
執事「あなたと間接キスをしてしまいましたから」
始祖「………」
執事「エルヴィラ様は、始祖様の恋人でいらっしゃるのですか?」
始祖「まさか ただのセフレのひとりだ」
執事「ひとり…ってことはまだ他にもセフレが!?」
始祖「ジェシカ、エリン、タカラに…」
執事「いちいち数えてくださらなくてもけっこうです」
始祖「だったら訊くなよ」
執事「それにしても、エルヴィラ様はいついらしたんですか? 全然気がつきませんでした 表玄関は施錠してあったはずですし」
始祖「あいつはコウモリ形態でテレポートできるからな」
執事(この館のセキュリティはいったい?)
始祖「何でも、同棲中の彼氏と大げんかしたそうで、頭を冷やしたいからしばらくここにいさせて…だそうだ」
執事「ちゃんとした彼氏がいるのに始祖様とウフフですか? ヴァンパイアの皆さんの貞操観念はどうなっているんですか?」
始祖「さあてな あ、そうだ あいつはおまえみたいな黒髪の男が好みだぜ 襲われないように気をつけろよ」
執事「さっきもう唇を奪われました」
始祖「くっくっく、そうだったな」
始祖「まあ、そんなところで よろしく頼むわ(どろんっ)」
執事「……… 全然よろしくないです」


執事「お帰りなさいませ 学校はいかがでしたか、サラ様」
サラ「うん、とっても楽しかったよ」
執事「それはよろしかったですね」
サラ「さ~て、宿題をやらなくっちゃ」
始祖「お帰り、サラ」
サラ「ただいま、おにいさま お友達ができたの 今度ここに連れてきてもいい?」
始祖「初登校で初友達か」
執事「サラ様はとても社交的な方ですね 始祖様は ず~っとZiggy以外にお友達がいませんでした のに」
始祖「…… よけいなことは言わんでよろしい」
エルヴィラ「あら、可愛い子じゃない ヴラド、あんたの隠し子?」
始祖「俺んじゃねえ、親父のだ」
サラ「おにいさま、このおっぱいの大きなおばさまはどなたですか?」
執事(うわっ 怖いもの知らず~)
始祖「『おばさま』はやめとけ、噛み殺されるぞ せめて『おねえさん』と呼べ エルヴィラ・スレイヤー、俺たちのいとこだ」
エルヴィラ「初めまして、エルヴィラよ」
サラ「サラです 初めまして、エルヴィラおば…おねえさま」



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