2021年3月7日日曜日

早春にして君を離れ 10

閲覧注意 少々アダルトな表現があります

今日からここがおまえの家だ おまえが帰る場所はここだ それでいいだろう?
始祖様にとっては、ほんの気まぐれでおっしゃったことに過ぎないだろう
でも… 嬉しかった 
両親を喪ってから、どこにも居場所がなかった
おまえはここに居てもいいのだ、と誰かに言ってほしかったのだ
メイド「おや? パスカルさん」
執事「おはようございます」
メイド「もう体は大丈夫なの?」
執事「おかげさまで 皆さんには大変ご迷惑をおかけしました 申し訳ありません」
執事「さて、と」
執事「始祖様は遅いですね」
執事「呼んできます」
メイド「あ」
メイド「今はお部屋には行かないほうがいい、と言いそびれちゃった」
執事「おはようございます パスカルです」
執事「朝食のしたくがととの… !?」
執事「………」
始祖「ん?」
Ziggy「Zzz」
女ヴァンパイアA「じゃあね、始祖様 楽しかったわ♪」
女ヴァンパイアB「また呼んでくださいね♫」
執事「………」
始祖「どうした? 何か言いたそうだな」
執事「…始祖様、あなたおいくつですか?」
始祖「17 知ってるくせに」
執事「世間一般では、こうゆうのを『不純異性交遊』と呼ぶんです(…しかも3Pだなんて)」
始祖「この間、いとこの姐さんに女の悦ばせ方をレクチャーしてもらった せっかくだから試してみようと思っただけだ」
執事「とんでもないいとこですね」
始祖「ひとつわかったことがある 3人で寝るにはあのベッドは狭すぎる」
執事「反省点はそこですか」
始祖「『不純異性交遊』がいかんと言うのなら『不純同性交遊』※ならいいのか?」
執事「は!?」
※注:くどいですが、うちの始祖様はバイ・セクシャル設定
始祖「もちろん、おまえが相手をしてくれるんだろうな」
執事「めいっぱいお断りします」


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