2021年3月22日月曜日

私は如何にして心配するのを止めて吸血鬼を愛するようになったか 7

ヴァンパイアのカップルに祝福を与えるのも始祖の仕事である
始祖「ウォーガン・ヘムロック、汝はこのモリガン・アッシュベリーを妻として」
始祖「病める時も健やかなる時も」
ウォーガン「愛してるよ、ハニー♪」
モリガン「あたしもよ♪」
始祖「………」
ヘムロック夫妻「いっちゃら、いっちゃら」
始祖(こいつら、俺の話なんて100億パーセント聞いてないな)
始祖「プレイボーイのおまえがまさかこんなに早く結婚するとは思わなんだ」
ウォーガン「プレイボーイはひどいな ヴラド、いや始祖様」
ウォーガン・ヘムロックと始祖様は幼なじみなのです
ウォーガン「モリガンに初めて会った時確信しました、彼女こそ俺の花嫁になるべく産まれてきた女性だと」
始祖「あ、そ」
ウォーガン「そういえば、スレイヤー卿の『摂政』のお話を断ったそうですね」
始祖「おじ貴の奴、今度は見合い写真を山のように持ってきやがった」
ウォーガン「見合い!? あなた、まだ15歳でしょう?」
始祖「今のうちに婚約だけして、18歳で成人したら即・結婚だとさ」
始祖「考えてもみろ 見合い相手はすべておじ貴の息がかかった名家のご令嬢ばかりだ この歳で首に鈴を付けられるのはまっぴらごめんだ」
Ziggy「にゃ?」
モリガン「ふふふ おいで」
ウォーガン「ところで、始祖様にはお好きな方はいらっしゃらないんですか?」
始祖「…気になっている奴がひとりいる、人間だがな」
ウォーガン「へえ 可愛い子ですか?」

 始祖「いや、全然 動物に例えるとチベットス
 ナギツネみたいな面(ツラ)だ」
 ウォーガン「…… 始祖様、趣味悪いですね」
始祖「大きなお世話だ」
今日の花嫁1:ゴミ捨てはしなくてけっこうです
今日の花嫁2:皿洗いもやめてください


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