2025年3月23日日曜日

ヘンフォード・オン・バグレーより愛をこめて 2

サラの静養先としてヘンフォード・オン・バグレーを選んだのは、ずっと昔、パスカルからこの村の話を聞いたからだった
パスカルは、年齢(とし)のわりには博識だった
その頃の俺は、まだフォーゴットン・ホロウから一歩も外に出たことがなかった 
だから、パスカルが語る異国の話は実に興味深かった
紺碧の海を悠々と泳ぐ白いイルカ、焼死した緑の貴婦人が住む幽霊屋敷、砂漠のどこかにある忘れられた洞窟…
俺は(退屈しのぎに)次からつぎへと彼に話をせがんだものだった
ひととおり語り終えた後、パスカルは(俺には気づかれないように)小さくため息をついた
彼が語る異国の話は、両親とともに世界中を旅した時に見聞きしたもの
話をするたび、おそらく彼は今はなき両親を思い出していたのだろう 

しかし俺がそのことに気づくのは、ずいぶん経ってからだった



始祖(…ここは?)
パスカル「こちらにいらしたのですか、始祖様」
パスカル「お体は大丈夫※ですか?」
始祖「まもなく日没だから大丈夫だろう」
※注:日光耐性を持たないヴァンパイアは長時間、屋外にいると日焼け死にをしてしまうのだ
始祖「いざとなったら『神』(=プレイヤー) がチートで全回復してくれるしな」
パスカル「…そうゆうメタ発言はおやめください」

始祖「俺は、ここに何度も来たことがある」
パスカル「え?」
始祖「…夢の中でだけどな」
パスカル「予知夢ですか」
始祖「さあな」
予知夢といえば、この前、雪の中でパスカルを失う夢を見た
だが…
それはけっしてパスカルには話すまい


今日のふたり:始祖様がパスカルの横に座ろうとしたとたん、席を立って腕立て伏せを始めました
「そんなに俺のそばにいたくないわけ?」「はい」
※注:ストーリー上は相思相愛のふたりですが、実際のプレイデータでは険悪の仲です


0 件のコメント: