2020年12月15日火曜日

パスカル・ピースのΨ難(さいなん) 6

血に飢えたエルヴィラ姐さんに襲われました
エルヴィラ「ごちそうさま♪」
執事「ZZZ…」
エルヴィラ「なかなか美味だったわ ヴラド、あなたがあの坊やに執着するのもわかる気がするわ」
始祖「エルヴィラ、てめえ(怒) あいつは俺のだから手を出すなと言ったろうが」
エルヴィラ「だってぇ、ちょうどブラッドパックを切らしていたんだもん」
始祖「今度やりやがったら出入禁止にするぞ」
始祖「パスカル、てめえには貞操観念がないのか」
執事「申し訳ありま… は? 貞操観念って何ですか?」
エルヴィラへの嫉妬も混じって、つい意味不明な発言をしてしまう始祖様でした おまえは俺のものだから、他のヴァンパイアに吸血されるな、ということでしょうか
善人特質の執事は幸せ気分で「誰かをハグ」したがっています
だが、ハグしたい「誰か」は始祖様ではないようです(コマンドに出てきません)
執事「むさいおっさんより可愛いお嬢ちゃんをハグするのが妥当でしょう」
始祖「むさくて悪かったな」
執事から見たサラ …ロリかよ
執事から見た始祖様 …これは酷い
始祖「…おまえも笑うんだな」
執事「はい?」
始祖「ここに来たばかりの頃は、喜怒哀楽を一切見せないポーカーフェイスだったのにな」
執事「あの頃の私はだいぶ心がすさんでおりましたので」
始祖「そうだな でも、最近は屈託のない笑顔を見せるようになった」
執事「それは… おそらくサラ様のおかげでしょう あの方のそばにいると心が安らぐ…というか、優しい気持ちになれますね」
始祖「……… サラの母親もそうゆう女だったんだろうな」
「そう言うあなたもだいぶお優しくなりましたよ」とは口にしない賢明な執事でした
始祖様と執事の関係は見るもむざんな真っ赤っか(険悪)ですが、それでも「友達になりたい」願望を出してきます どこまでお人好しなんじゃ、おまえw
「本を読む」ように指示したら、わざわざ始祖様の隣に座って読み始めるパスカル(近くにてごろな椅子がいくつもあったのに) 嫌よいやよも好きのうち、ってことなのでしょうか?
シムリッシュにもアルファベットはあるのですね
今日の執事:バートリックに失敗してこんなこともありましたが
バーテンダースキルがレベル10に到達しました


2020年12月6日日曜日

パスカル・ピースのΨ難(さいなん) 5

始祖「いい歳の男が10歳の小娘に泣かされてどうする?」
執事「申し訳ありません、醜態を晒しました 昔のことを思い出したら涙が止まらなくなって」
執事「涙なんて(両親が死んだ時に)一生分使い果たしたつもりでしたのに、まだ残っていたんですね」
始祖「…… 少しはストレス解消できたか?」
執事「え?」
始祖「前におまえは言ったよな、『泣くと副交感神経のスイッチが入ってストレスを軽減させる』と」
執事「よく覚えていらっしゃいましたね」←注:言った本人はとうに忘れている
始祖「一度聞いた事は忘れん 人間の『涙』ってやつは便利なもんだな」
注:ヴァンパイアには涙腺がないため泣けないというのはマイ設定です
始祖「二度と泣くなとは言わん だがサラの前では泣くな、これは命令だ」
執事「……」
始祖「サラはおまえを慕っている おまえが泣くとサラも悲しむ」
執事「かしこまりました」
始祖「泣きたい時があったら、これからは俺の腕の中で泣け」
執事「……… それは御免被ります」
始祖「そう言うと思った」
執事「ならば言わないでください」
Ziggy「ZZZ…」
今日の始祖様:それからしばらくの間、パスカルを「泣き虫執事」と呼んでいたことは言うまでもない
今日の執事:昔から寒がりです 少年時代からよくこの「冷え冷え」のムードレットを付けます 始祖様には付かないのになぜ? やはり、ヴァンパイアは低体温なのでしょうか?


2020年12月5日土曜日

パスカル・ピースのΨ難(さいなん) 4

パスカル母「…2ヶ月ですって」
パスカル父「…本当か!?」
パスカル母「ただいま、パスカル」
パスカル「かあさん、お帰り 病院はどうだった?」
パスカル父「サンタさんもようやく根負けして、おまえの願いを叶えてくれたようだ」
パスカル「え? それってもしかして…?」
パスカル母「来年の夏には、うちにもコウノトリがやって来るわよ」
パスカル「やった~♪」
パスカル「とうさん、頑張りましたね」
パスカル父「…やな子だね、おまえ」
パスカル母「来年のクリスマスは一家4人でお祝いできるわね」
――でも、その言葉が現実になることはなかった
それが私にとって、両親と過ごした最後のクリスマスだった
執事「…夢か」
昔の思い出はとうに封印したつもりだったのに…
別に、今の境遇を不幸だとは思っていません
でも、もし、あのまま時が流れていたら
私は、今とは全然違う人生を送っていただろうと 
思うことくらいは許されますか? 
サラ「不思議よね」
執事「何がですか?」
サラ「あたしはこの春にかあさまを亡くしたし」

始祖様は産まれた時に母上を、十五歳で父上を亡くされた
Ziggyも産まれてすぐに母猫と死別した そして、私も…
サラ「ここに住んでいるのは、みんな、親なしっ子なんだよね」

そう、きっかけはこのサラ様のなにげないひとことでした
執事「さよう…で、ございますね」

ふいに涙がこみ上げてきたのはなぜでしょうか
執事「………っ」
サラ「パスカル?」
サラ「どうしたの? どこか痛いの?」

…強いて言えば「心」が
サラ「パスカル、待ってて おにいさまを呼んでくるから」

情けない話ですが、涙が止まらなくなりました
エルヴィラ様、私はあなたに嘘をつきました
始祖様が温かい家庭を築かれるのが私の夢だなんて嘘っぱちです

――本当に、私が見たかったのは
見たかったのは
あの夢の続きだったんです