2021年8月25日水曜日

続・私は如何にして心配するのを止めて吸血鬼を愛するようになったか 16

★警告!! NSFWにつき閲覧注意!!!
始祖「俺をなぐさめろ」
パスカル「ご命令とあれば」
パスカル「………」
始祖「? どした?」
パスカル「ひとつ質問がありますが、よろしいですか?」
パスカル「この後、どうすればいいのでしょうか?」
始祖「~~~~~~~~~っ」
パスカル「すみません なにぶん初心者ですので」
始祖「お、俺だって初めてだ」
パスカル「はあ」
始祖「別にたいしたことじゃない 裸になって互いの体に触れ合ったり、キスしたりして気持ちを盛り上げて… おまえの××した×××を俺の×××に突っ込めばいいだけだろう」
パスカル「…ずいぶん即物的ですね」
始祖「俺にロマンを求めるのは間違っている」
始祖「くっくっく」 ← 思い出し笑い

当初は、全くロマンのかけらもない夜だった
始祖「いっ、痛えっ!! このど下手!!!
俺を殺す気か! ヴァンパイアにも痛覚はある」
パスカル「も、もうしわけありません(半べそ)」
パスカル「もう止めましょうか」
始祖「…や」
始祖「…かまわん 続けろ」
パスカル「お辛かったらそうおっしゃってください」
ふだんは 主を主とも思わぬ なめた物言いをするくせに
あの夜のおまえは とても優しかった
(親父を喪ったばかりの 俺に対する 同情もあったにせよ)
俺を悦(よ)くしてやりたいという おまえの気遣いが
重なり合った肌越しに 伝わってきた
おまえに愛されているのでは、と つい 勘違いしそうだった※
※注:始祖様は自分がパスカルに想われていることを知らない 
自分を「なぐさめろ」と命じたから、パスカルはそれに従ったまでだと思っているのだ
パスカルも、のちに、自分の本心を隠してこう答えている
もう一度 おまえと あんな夜を過ごしたいと 言ったら
おまえは 笑い飛ばすだろうか?
それとも 怒り出すか?


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