2021年2月23日火曜日

早春にして君を離れ 6

始祖「……」
執事「…ん?」
執事「始祖様?」
始祖「貧血を起こしたようだ もう少し横になっていたほうがいい」
執事「さようですか それではお言葉に甘えて」
始祖「………」
けっこうあんたも気に入っているみたいね、その執事(仮)さんとやらを

認めたくはないが、エルヴィラ姐さんの言う通りだ
俺がこいつを手放したくないと思うのは
こいつの血が極上の味だからなのか 
それともこいつ自身が欲しいのか どっちなんだろう
Ziggy「♪」
始祖「そういえば、この間、おじ貴が俺の偏食が治ったことに驚いていた」
執事「私がここに来た頃は、血清フルーツ入りのヨーグルトしかお召し上がりになりませんでしたものね」
執事「今ではほとんど好き嫌いをおっしゃらないので、私も嬉しゅうございます」
始祖「…べ、別におまえに喜んでほしくて食ってるわけじゃないからな」
執事「はい?」
おまえの作る料理が美味しいからだ…なんて、口が裂けても言うもんか(始祖様はツンデレ・キャラ)
釣りで手に入れたニンニクを植えています うちの始祖様はニンニク耐性持ちですから嫌がらせにもなりません
執事「♪」
Ziggy「な~ご♬」
いったんふたりの友好関係をリセットしましたが、早くもこんなに険悪になっています
「嫌い」の関係ですが「幸せなメモリーによる親近感」って? 嫌よいやよも好きのうちってことでしょうか?
今日のZiggy:家具を引っ掻いてはいけないことを覚えました 

今日の執事:パスカルのたどたどしいピアノの音色をお楽しみください


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