始祖「♬~♫」
エルヴィラ「……(うわっ 超不機嫌そう)」
始祖「これはこれはエルヴィラさん、ゆうべはお楽しみでしたね」
エルヴィラ「ぜ~んぜんお楽しみじゃなくってよ あの執事ときたら、このあたしに指一本触れずに爆睡しやがったのよ!!」
エルヴィラ「あいつ、ぜ~ったいイン○よ!!」
始祖「それはそれはw おまえ、いい医者を紹介してやれよ」
エルヴィラ「ええ、そうするわ」
始祖「♪~」
エルヴィラ(曲が変わったわね これはヴラドがご機嫌の時によく弾いている曲)
エルヴィラ(こいつ、わかりやすすぎ~っ・笑)
かくして始祖様のご機嫌も直ったようで何よりです しかし、それから数日間、始祖様から「イ○ポ執事」と揶揄されまくったパスカルでありました
そんなある夜
始祖「クリスマスツリー?」
サラ「うん なんでうちにはツリーがないの?」
始祖「あのなぁ、我々ヴァンパイアがなぜクリスマスを祝う必要があるんだ?」
ヴァンパイアとは、本来、神の恩恵とはほど遠い存在なのである サラは人間の世界で育ったのでそこらへんがよくわかっていない
執事「そうですね 裏庭にモミの木が何本かありましたね」
執事「さっそくツリーをご用意します」
サラ「わ~い♪」
始祖「……… 俺の話は無視かよ」
始祖「あの野郎、本当にモミの木を切りやがったな」
サラ「♪」
執事「まあよろしいんじゃないですか サラ様もあんなに喜んでいらっしゃいますし」
始祖「切った本人が言うな」
執事「懐かしいですね ツリーの飾り付けなんて10年ぶりです」
サラ「そうなんだ」
子供の頃、飾り付けは彼の役目だった
パスカル(幼少時の執事)「今年こそ、サンタさんは僕のお願いを聞いてくれるかな」
パスカル父「お願い?」
パスカル母「ほら… 例の」
ここ数年、パスカルはサンタさんに「プレゼントは妹にしてください」と手紙を書いているのだが、コウノトリはいまだに彼の家にはやって来ないのだ
パスカル父「…う~ん 今年もたぶんコウノトリは来ないんじゃないかな」
パスカル「おとうさん、頑張ってよ」
パスカル父「……」
執事「両親と過ごしたクリスマスは13歳の時が最後でした」
サラ「なんで?」
執事「14の春に、両親は海難事故で他界しましたので それからは親戚中を転々としていて、とてもクリスマスを祝うどころではありませんでした」
サラ「…… ごめん、悪いことを訊いちゃったね」
執事「お気になさらずに まあ、10年後の今はこんな所に生息しているわけでして」
始祖「こんな所で悪かったな」
10年ぶりにツリーの飾り付けをして、少しメランコリックな気分になったパスカルでした
今日のサラ:サラから見た執事と兄 「時には昔の話を 2」で、始祖様が「サラも、兄貴の俺よりもあいつになついていたくらいだ」と発言しているがまさしくその通りである …てか、始祖様は妹にまで嫌われているのか
2020年12月4日金曜日
2020年11月29日日曜日
パスカル・ピースのΨ難(さいなん) 2
エルヴィラ「7年も前に一度きり? それで今でもあいつのことを忘れられないって? …信じられない 純情を通り越してアホの境地だわ」
執事「…… ほっといてください」
エルヴィラ「あいつ、来る者は拒まずのタイプよ 『抱いて』って頼めばほいほい抱いてくれるわよ
あたしが親父(=分家のスライヤー家当主)のスパイ※って承知の上で据え膳を喰らうような奴だもの」
※注:先代の隠し子騒動の際、おじ貴の差し金でエルヴィラが始祖邸に偵察にやって来たことを指す
執事「………」
エルヴィラ「あ、もしかしてあんたがあいつを抱くほう…だったのかな?」
執事「頼みますから、もう黙っていただけませんか」
執事「誤解のないように申し上げておきますが、私は始祖様とどうかなりたいなどと露ほども考えておりません」
エルヴィラ「…… して、その心は?」
執事「産まれた時にお母上を、そして十五でお父上を亡くされた始祖様は肉親と縁(えにし)が薄い方です
奥方様を娶り、お子様をひとりかふたりお儲けになり、温かいご家庭を築いていただければ… それを見届けるのが私のささやかな夢でございます」
エルヴィラ「うへっ だいたいあいつ、マイホームパパになんてなれっこないわよ」
執事「…まあ、それは言えますが」
エルヴィラ「パスカル、ひとつだけ忠告しておくわ 禁欲もたいがいにしないと体が腐るわよ」
執事「大きなお世話です」
執事「では、エルヴィラ様 失礼いたします」
執事「……と!!」
始祖「………」
執事「おはようございます、始祖様」
始祖「………」
執事「………」
始祖「………」
執事「…何か私におっしゃりたいのでは?」
始祖「ゆうべはお楽しみでしたね(お約束のフレーズ)」
執事「確かにエルヴィラ様の部屋には泊まりましたが、始祖様がお考えになっているようなことはけして」
始祖「はん、そんな言い訳信じられるかよ」
執事「私がご主人様のセフレを寝取るような真似をするとお思いですか?」
始祖「かっこつけていないで、あいつのでかパイに惑わされたって正直に言えばいいだろう?!」
執事「始祖様、少しは私の話を聞いてください」
始祖「俺はもう何にも聞きたくねえよ」
…そもそも、俺は誰に対して怒っているんだ?
執事「始祖様!!」
さて、どっちに嫉妬しているのかしら
坊やに? それともあたしに?
執事「最後まで聞けっつーの」
エルヴィラ「くっくっく まるっきり痴話喧嘩だわね」
執事「…… ほっといてください」
エルヴィラ「あいつ、来る者は拒まずのタイプよ 『抱いて』って頼めばほいほい抱いてくれるわよ
あたしが親父(=分家のスライヤー家当主)のスパイ※って承知の上で据え膳を喰らうような奴だもの」
※注:先代の隠し子騒動の際、おじ貴の差し金でエルヴィラが始祖邸に偵察にやって来たことを指す
執事「………」
エルヴィラ「あ、もしかしてあんたがあいつを抱くほう…だったのかな?」
執事「頼みますから、もう黙っていただけませんか」
執事「誤解のないように申し上げておきますが、私は始祖様とどうかなりたいなどと露ほども考えておりません」
エルヴィラ「…… して、その心は?」
執事「産まれた時にお母上を、そして十五でお父上を亡くされた始祖様は肉親と縁(えにし)が薄い方です
奥方様を娶り、お子様をひとりかふたりお儲けになり、温かいご家庭を築いていただければ… それを見届けるのが私のささやかな夢でございます」
エルヴィラ「うへっ だいたいあいつ、マイホームパパになんてなれっこないわよ」
執事「…まあ、それは言えますが」
エルヴィラ「パスカル、ひとつだけ忠告しておくわ 禁欲もたいがいにしないと体が腐るわよ」
執事「大きなお世話です」
執事「では、エルヴィラ様 失礼いたします」
執事「……と!!」
始祖「………」
執事「おはようございます、始祖様」
始祖「………」
執事「………」
始祖「………」
執事「…何か私におっしゃりたいのでは?」
始祖「ゆうべはお楽しみでしたね(お約束のフレーズ)」
執事「確かにエルヴィラ様の部屋には泊まりましたが、始祖様がお考えになっているようなことはけして」
始祖「はん、そんな言い訳信じられるかよ」
執事「私がご主人様のセフレを寝取るような真似をするとお思いですか?」
始祖「かっこつけていないで、あいつのでかパイに惑わされたって正直に言えばいいだろう?!」
執事「始祖様、少しは私の話を聞いてください」
始祖「俺はもう何にも聞きたくねえよ」
…そもそも、俺は誰に対して怒っているんだ?
執事「始祖様!!」
さて、どっちに嫉妬しているのかしら
坊やに? それともあたしに?
執事「最後まで聞けっつーの」
エルヴィラ「くっくっく まるっきり痴話喧嘩だわね」
パスカル・ピースのΨ難(さいなん) 1

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ストラウド・マナーの早朝
執事「…朝か」
執事「ん?」
執事「△○■×÷▼□√!?」←注:パニクっている
執事「こ、このシチュエーションは…?」
執事「そうでした ゆうべ遅くにエルヴィラ様がやって来て…」
執事「ブラッドパックの売れ行きが絶好調とやらで、始祖様の部屋で3人で祝杯を上げて」
始祖「俺はもう寝るから、おまえらとっとと出ていけ」
エルヴィラ「あたしはもっと呑みたいのに~」
エルヴィラ「しかたないわね、部屋で呑み直しますか パスカル、付き合ってくれる?」
執事「かしこまりました」
エルヴィラの部屋(=客間)で、よもやま話をしながらしこたま酒を呑んだ
…ところまでは記憶があるパスカルだった
執事「…だめです そこから先の記憶がぶっ飛んでいます」
エルヴィラ「おはよう、パスカル ゆうべは素敵だったわ」
執事「エ、エルヴィラ様 ゆうべ、私はあなたに何かしましたか? 全然、記憶がないのですが」
エルヴィラ「うっふっふ う・そ・よ あたしが隣に横たわっても指一本触れずに爆睡してるんだもん」
執事「……」
エルヴィラ「あたしだって、無反応の相手を襲う趣味はないし」
エルヴィラ「ちゃんと目がさめたようだから、今からやる?」
執事「お戯れを …それより早く服をお召しになってください その格好はいささか刺激的すぎます」
エルヴィラ「あ~ら、童貞でもあるまいし まさか女の裸に免疫がないとか言わないわよね?」
執事「…その『まさか』だったりします」
エルヴィラ「え? うっそ~、マジ童貞なのぉ!?」
執事「童貞ではありませんが…ただ、女性とは…その、未経験で」
エルヴィラ「『女性とは』ということは『男性となら』経験済み…なわけね」
執事「…あ」
思いがけず墓穴を掘ったパスカルであった
エルヴィラ「相手はヴラド?」
執事「……」
エルヴィラ「否定しないところを見ると図星ね」
執事「…昔のことです」
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