夜が白々と明ける頃、ようやく始祖様が帰還した
執事「お帰りなさいませ 朝帰りですか」
始祖「朝帰りじゃない、まだ夜は明けてねえって」
執事「ほー、ものは言いようですね それはそうと、ゆうべはお楽しみでしたね」
始祖「いちいち気にさわる物言いだな」
執事「左耳の下に口紅の跡がうっすらと残っています 早くお拭きになったほうがよろしいかと」
始祖「!? …そ、そんなはずはない 出がけに念入りにシャワーを浴び…っと」
執事「♪」
始祖「てめえ、よくも引っかけやがったな」
執事「まさか、こんな手に引っかかるとは思いませんでした」
始祖「やはり、じいはおまえをもう少し教育すべきだったな」
執事「……ともあれ」
執事「これからは、お泊まりの場合はちゃんとそうおっしゃってください」
執事「…帰ってこない人を待つのは苦手ですので」
始祖「…は? どうゆう意味だ?」
始祖「♫~」
始祖「♬」
Ziggy「ん~にゃ♪」
執事「Zzz…」
始祖「…おい 俺のオルガンは子守歌かよ」
執事「Zzz…」
始祖(…! もしかして、ゆうべは一睡もしないで俺を待っていたのか?)
始祖「…俺の帰りを待ってろなんて言ってねえって」←でもちょっと嬉しかったりするw
今日のZiggy:オルガンの音色に合わせて爪研ぎをしていたら叱られました
執事「反省はしていませんね」
始祖「俺もそう思う」
今日の始祖様:消防士のえらそうな物言いに腹が立つ 火を消したのは俺様だ
2021年2月16日火曜日
2021年2月13日土曜日
早春にして君を離れ 3
使用人A「では、私どもはこれで休ませていただきます」
使用人B「お休みなさいませ」
執事「お疲れ様でした」 執事「ああ、表玄関は施錠しないでください まもなく始祖様がお戻りですから」
使用人A「かしこまりました」 執事「……」 執事「それにしても遅いですね」 執事「ディナーならもうとうに終わっている時間ですが」 執事「おまえのご主人様は何やってるんでしょうね」
Ziggy「にゃ?」 執事(いくら何でも遅すぎますね) 執事(何かあったのでしょうか?) その頃、私の両親はニューヨークへ向かう客船に乗っていた ニューヨークに着いたら送ってくれる絵はがきを心待ちにしていた私だった 教師「パスカル・ピース、ここにいたのか」 私「ランド先生、何かご用ですか?」
教師「パスカル、心を落ち着けて聞いてほしい」 教師「たった今、連絡が入った 君のご両親が乗った船が北極海で遭難したそうだ」 いつも冗談を言って私たち生徒を楽しませてくれるランド先生
そうゆう冗談は笑えませんよ、と私は言ってやりたかった でも、先生の蒼白な顔からそれが冗談でないことがわかった 執事「…夢か」 久しぶりにあの時の夢を見た あれから4年の時が流れたのに… 心のどこかで、いまだに両親の死を受け入れられないのだ ひょっこり両親が戻ってくるのでは、と淡い期待さえ抱いている
そんな奇跡はけっして起きないとわかっているのに… わかっているはずなのに…
使用人B「お休みなさいませ」
執事「お疲れ様でした」 執事「ああ、表玄関は施錠しないでください まもなく始祖様がお戻りですから」
使用人A「かしこまりました」 執事「……」 執事「それにしても遅いですね」 執事「ディナーならもうとうに終わっている時間ですが」 執事「おまえのご主人様は何やってるんでしょうね」
Ziggy「にゃ?」 執事(いくら何でも遅すぎますね) 執事(何かあったのでしょうか?) その頃、私の両親はニューヨークへ向かう客船に乗っていた ニューヨークに着いたら送ってくれる絵はがきを心待ちにしていた私だった 教師「パスカル・ピース、ここにいたのか」 私「ランド先生、何かご用ですか?」
教師「パスカル、心を落ち着けて聞いてほしい」 教師「たった今、連絡が入った 君のご両親が乗った船が北極海で遭難したそうだ」 いつも冗談を言って私たち生徒を楽しませてくれるランド先生
そうゆう冗談は笑えませんよ、と私は言ってやりたかった でも、先生の蒼白な顔からそれが冗談でないことがわかった 執事「…夢か」 久しぶりにあの時の夢を見た あれから4年の時が流れたのに… 心のどこかで、いまだに両親の死を受け入れられないのだ ひょっこり両親が戻ってくるのでは、と淡い期待さえ抱いている
そんな奇跡はけっして起きないとわかっているのに… わかっているはずなのに…
2021年2月7日日曜日
早春にして君を離れ 2
スレイヤー邸
アーロン・スレイヤー 先代の始祖
の異母弟、スレイヤー家の婿養子
夫人は既に他界 エルヴィラという
ひとり娘がいる
アーロン「ヴラド 君も四代目始祖を襲名して早2年…か」
始祖(襲名…って、やくざかよ)
アーロン「年若い君にはなかなか大役だ 困ったことがあったらいつでも言ってくれ 君の力になれると思う」 始祖「お気遣いありがとうございます、おじ上」(←棒読み)
アーロン「あ、そうそう 今度エルヴィラがデル・ソル・ヴァレイへ行くことになってね」
エルヴィラ「あちらで2年ほどインターン生活を送るの」 始祖「姐さんが医者になるって聞いた時はジョークだと思った」
エルヴィラ「専攻は血液内科よ」
始祖「なにそれ すばらしいブラックジョークじゃん」 アーロン「私はこれで失礼するよ ヴラド、君の部屋を用意してある よかったら泊まっていきなさい」
始祖「どうも」 始祖「姐さんとしばらく会えなくなると思うと、僕ちゃんとっても淋しい」(←棒読み)
エルヴィラ「心にもない言葉をありがとう」
父親のアーロンは苦手であるが、娘のエルヴィラとは昔からウマが合う始祖様である エルヴィラ「そういえば、先月じいが亡くなったそうね」 エルヴィラ「今は、ストラウド家は執事不在なの?」
始祖「いや、一応、執事(仮)がいる じいがたいそう気に入って、2年かけて執事のノウハウを仕込んだ奴がいてね」 始祖「仕事はまあそこそこできるが、口のきき方がなってない さすがのじいもそこまでは矯正できなかったと見える」
エルヴィラ「とか何とか言っちゃって けっこうあんたも気に入っているみたいね、その執事(仮)さんとやらを」
始祖「……」 始祖「エルヴィラ姐さん、俺」 始祖「女とはやったことがない」
エルヴィラ「あら? 『女とは』ってことは『男とは』寝たことがあるという意味かしら?」
※注:始祖様はバイ・セクシャル設定です 男も女もいけますw 始祖「……」
エルヴィラ「無言の肯定ね、このお・ま・せさん♪ いいわ、お姐さんがじ~っくり女のことを教えてあ・げ・る」 始祖「……」 エルヴィラ「ヴラド、あんたも吸う?」
始祖「いやいい 2年前から禁煙している」 エルヴィラ「…… ちょっと、あんたいくつよ」
始祖「17」 始祖「成長期に煙草を吸うと背が伸びなくなるって言われてさ」
エルヴィラ「へえ、誰に?」
始祖「……」
※注:ヴァンパイアは18歳で成人するまでは人間と同じように成長するというマイ設定 成人後は老化のスピードが急激に下がり、人間からは「不老不死」と見受けられる エルヴィラ「都合が悪くなるとだんまりを決め込むのはあんたの癖ね」
始祖「…うるせ」
蛇足:2年前、始祖様の喫煙を
咎めたのはパスカルです
参照:That's Another Story #7
アーロン・スレイヤー 先代の始祖
の異母弟、スレイヤー家の婿養子
夫人は既に他界 エルヴィラという
ひとり娘がいる
アーロン「ヴラド 君も四代目始祖を襲名して早2年…か」
始祖(襲名…って、やくざかよ)
アーロン「年若い君にはなかなか大役だ 困ったことがあったらいつでも言ってくれ 君の力になれると思う」 始祖「お気遣いありがとうございます、おじ上」(←棒読み)
アーロン「あ、そうそう 今度エルヴィラがデル・ソル・ヴァレイへ行くことになってね」
エルヴィラ「あちらで2年ほどインターン生活を送るの」 始祖「姐さんが医者になるって聞いた時はジョークだと思った」
エルヴィラ「専攻は血液内科よ」
始祖「なにそれ すばらしいブラックジョークじゃん」 アーロン「私はこれで失礼するよ ヴラド、君の部屋を用意してある よかったら泊まっていきなさい」
始祖「どうも」 始祖「姐さんとしばらく会えなくなると思うと、僕ちゃんとっても淋しい」(←棒読み)
エルヴィラ「心にもない言葉をありがとう」
父親のアーロンは苦手であるが、娘のエルヴィラとは昔からウマが合う始祖様である エルヴィラ「そういえば、先月じいが亡くなったそうね」 エルヴィラ「今は、ストラウド家は執事不在なの?」
始祖「いや、一応、執事(仮)がいる じいがたいそう気に入って、2年かけて執事のノウハウを仕込んだ奴がいてね」 始祖「仕事はまあそこそこできるが、口のきき方がなってない さすがのじいもそこまでは矯正できなかったと見える」
エルヴィラ「とか何とか言っちゃって けっこうあんたも気に入っているみたいね、その執事(仮)さんとやらを」
始祖「……」 始祖「エルヴィラ姐さん、俺」 始祖「女とはやったことがない」
エルヴィラ「あら? 『女とは』ってことは『男とは』寝たことがあるという意味かしら?」
※注:始祖様はバイ・セクシャル設定です 男も女もいけますw 始祖「……」
エルヴィラ「無言の肯定ね、このお・ま・せさん♪ いいわ、お姐さんがじ~っくり女のことを教えてあ・げ・る」 始祖「……」 エルヴィラ「ヴラド、あんたも吸う?」
始祖「いやいい 2年前から禁煙している」 エルヴィラ「…… ちょっと、あんたいくつよ」
始祖「17」 始祖「成長期に煙草を吸うと背が伸びなくなるって言われてさ」
エルヴィラ「へえ、誰に?」
始祖「……」
※注:ヴァンパイアは18歳で成人するまでは人間と同じように成長するというマイ設定 成人後は老化のスピードが急激に下がり、人間からは「不老不死」と見受けられる エルヴィラ「都合が悪くなるとだんまりを決め込むのはあんたの癖ね」
始祖「…うるせ」
蛇足:2年前、始祖様の喫煙を
咎めたのはパスカルです
参照:That's Another Story #7
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